『人生は生きがいを探す旅』
今月のタイトルは、精神科医である神谷美恵子氏の言葉を引用させていただいた。生まれてきたときは、誰でも心は白紙の状態である。成長する過程で、両親や家族、学校での友達や先輩後輩、社会での仕事仲間など、多くの人たちと知り合い、交流していく。学校で学んだり、本を読んだり、人と議論をしたりして、少しずつ生きるすべを身につけていく。
誰でも一度は人生について考えたことがあるだろう。どのようにして生きていくべきか、なぜ生まれてきたのか、人生の目的とは、などである。その答えが、今月のタイトルの中にあるような気がする。
人生は一度きりなので、個々人の幼年期、少年期、青年期、壮年期、中年期、高年期の経験は、その時々において初めてである。先人の知恵はあるが、個々人にとっては初めての舞台に立ったとき、その存在を意義あるものとするために、人は生きがいを求めていく。