動物と人の共生 - ヤマザキ学園大学 比較腫瘍学研究室

2020.03.02

「これからの動物看護」

昨年6月に愛玩動物看護師法が国会で成立し、悲願の国家資格化が実現した。動物看護の背景となる動物看護学は発展途上の学問であり、動物看護実践も確立されたものばかりとは言えず、これから標準化を目指すことになる。

そこで、動物看護のこれからの課題を考えてみた。DAIGO流に言えば、OKEであろう。つまり、Option、Know how、Evidenceである。Optionは看護実践の選択肢を増やして、様々な症例に対応できるようにする。Know howはそれぞれのOptionについて深く吟味して、質を向上させる。Evidenceは看護実践のOptionおよびKnow howについて科学的検討を加え、その妥当性を証明することである。

これらの課題を円滑に進めるためには、動物看護研究に携わる関係大学の教員のリーダーシップと、動物看護師による看護実践の吟味と評価が不可欠である。

『新たな旅立ち』

今年の3月末でヤマザキ動物看護大学を退職する。丁度丸4年間お世話になり、“退職”というより“卒業”という感覚である。今年で70歳となる節目の年でもある。

これからは新たな環境で、新たな生きがいを求めて生きていく。体力、脳力、気力の衰えは自然の摂理である。生きているものは全てそれらから逃れることはできない。衰えを受け入れつつ、長年考えてきた課題ややり残した興味あることについて取り組んでいきたい。

みなさんお元気で! ディルより

みなさんお元気で! ディルより

20.03.02 ニュース このホームページは本年3月末をもって終了となります。
20.03.02 ニュース 日本動物看護学会 第28回大会(2020年2月9日、王寺、奈良)にて下記の3題を発表しました。
20.03.02 ニュース 第16回日本獣医内科学アカデミー学術大会(2020年2月22日、横浜)にて下記の演題を発表しました。
20.02.03 ニュース CAP連載『犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護』の第23回(最終回) 座談会 動物がん医療における緩和ケアの充実と動物看護師の積極的参加をめざして(丸尾幸嗣、伊藤哲郎、川部美史、小笠原真希、木本三恵、齋藤めぐみ、2020年2月号)が発刊された(緑書房)。
20.01.07 ニュース 丸尾幸嗣・森 崇 監修のCAP連載『犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護』の第22回 安楽死(川部美史、木本三恵、小笠原真希 執筆、2020年1月号)が発刊された(緑書房)。