動物と人の共生 - ヤマザキ学園大学 比較腫瘍学研究室

新着情報

Archive 3, 2019

19.03.04 カテゴリー:ピックアップフォト

ピックアップフォト 2019年3月

7年前の生後3週齢のディル(ブリーダーさんより提供)

7年前の生後3週齢のディル(ブリーダーさんより提供)

19.03.04 カテゴリー:ニュース

丸尾幸嗣・森 崇・川部美史 監修のCAP連載『犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護』の第13回 腫瘍随伴異常症状に対する対応 ⑤ てんかん(小畠 結、齋藤めぐみ 執筆、2019年3月号)が発刊された(緑書房)。

丸尾幸嗣・森 崇・川部美史 監修のCAP連載『犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護』の第13回 腫瘍随伴異常症状に対する対応 ⑤ てんかん(小畠 結、齋藤めぐみ 執筆、2019年3月号)が発刊された(緑書房)。

 緑書房 月刊「CAP」

19.03.04 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年3月

『卒業生に贈る言葉』

卒業式の季節になった。社会に出て行く卒業生に、一つだけ言葉を贈ります。
 人並みの、安定的な、無難な道を選ぶ君たち、それで幸せになれるでしょうか。
 人生は一度だけ、これから長い道のりが続きます。人とは違う自分らしい生き方をしましょう。
 自分の気持ちに正直に、独自の道を切り拓いてください。安易な道は退屈で、面白みがないかもしれません。紆余曲折はあるかもしれませんが、刺激的で後になっても納得のできる道を進んでください。
 “ 青年よ、荒野を目指そう! ”

19.03.04 カテゴリー:動物医療現場のよもやま話

動物医療現場のよもやま話 2019年3月

「高齢がんの対処法」

がんとは闘うな、がん検診をして早期に積極的治療をすればがんは怖くない、どちらも正しい考え方だと思う。治療をして完治できるがんを放置すると、最終的に命を落とす。進行がんや、早期がんでも完治できないがんも存在する。そのような場合に、がんと闘うべきであろうか。治療により生活の質は低下するが、いくらか延命する、という状況を受け入れるかどうかであろう。特に高齢者のがんは、ほとんど平均寿命を全うしている場合も多い。
 私たちの最近の調査で興味深い事実が明らかになった。バーニーズマウンテンドッグの寿命が短いのは、がんが好発するからだと考えられていた。しかし、バーニーズは死因ががんであろうとなかろうと、両者の寿命には相違がみられないという結果が得られた。他の犬種でも同様の結論が得られるかは今後検討しなければならないが、高齢動物のがんに関しては、どのようにして生活の質を保ちつつ最期を迎えさせられるかがポイントになるものと思われる。
 言い換えれば、がんの積極的治療よりもがん看護を優先すべきということであろう。