動物と人の共生 - ヤマザキ学園大学 比較腫瘍学研究室

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18.08.01 カテゴリー:動物医療現場のよもやま話

動物医療現場のよもやま話 2018年8月

「がんの“未病”考える」

がん医療の現場は当然だが、がん患者の治療が目的である。がんを治療し、根治を目指すことが使命となっている。そのために、画期的治療薬(法)の開発や早期発見できるがんのバイオマーカーの研究が盛んに行われている。
 マイクロRNAによるがんの早期発見は、血液を用いるのでリキッドバイオプシーと呼ばれている。極めて感度の高い診断マーカーであるため、マイクロRNAが異常値を示してもCTやMRIでさえも病巣を見つけることができないかもしれない。いわゆる“未病”と言われる状態であり、病気の前兆はみられるけれども病気とは言えない状態を指す。
 このような患者に対する処置をどうするか、水面下の戦いがこれから始まる。身体の中にはがんは確かに存在するけれども、病巣がみられない未病を未病のまま天寿を全うさせるという、根治とはまた違った発想の治療法になるのかもしれない。