動物と人の共生 - ヤマザキ学園大学 比較腫瘍学研究室

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20.01.07 カテゴリー:動物医療現場のよもやま話

動物医療現場のよもやま話 2020年1月

“がんと戦うな”、“がんと診断されても、自覚症状がなければなにもしない方が良い”、“がんによる痛みなど、自覚症状のある場合にはその対症療法は実施した方が良いが、手術や抗がん剤治療はしない方が苦しまずに長生きできる”、“がん医療はビジネスである”、“がん治療は原始的であり、あてにならない”、
これらは広く知られた近藤誠理論であり、ある意味では的を得た考え方である(ここでいうがんとは、主に固形がんを意味する)。

この考え方が支持される根拠は、がんと診断され、医師の勧めるまま手術や抗がん剤治療などを続けても、苦しい闘病生活の後亡くなってしまう人たちが多いという現実があるからである。見方を変えると、近藤誠理論はがん患者のQ O Lを最優先にした考え方とも言える。

正に、がん看護の目標に当てはまる。ここでよく考えておかなければならないことは、がんと診断された患者全てに対して、積極的治療を放棄することが果たして良いかどうかである。根治できるがんと根治できないがんの見極めが、難しいけれども最も重要な判断となるのではないだろうか。