『人間は何を拠り所に生きているのか』
お金があれば大抵の不都合、生活苦によるストレス、愛情や友情を含めたギクシャクした人間関係など改善できるという考えがある。この考えは一理あるが、金儲けを人生の目的とした場合、どうであろうか。
“金儲け”の対極にあるものとして、“家族のため”というものがある。大金持ちになっても家族の愛情が無い生活は、人生の精神的支柱を喪失したような感情にとらわれるのではないだろうか。
お金は最低限あれば良く、金儲けは目的ではなく手段として考えるべきものであろう。その他の人生の目的として、“社会のため”、“自分のため”というものもあるが、家族の支えがなければそれらの志は輝きを失う。
それにしても現在の格差社会において、ある大企業の役員の破格の報酬は何を意味しているのであろうか。贅沢三昧をするために従業員から法外な搾取をしているように思われてならない。高額な報酬を得ることが人生の目的と考えるリーダーは、リーダーの資格はない。