動物と人の共生 - ヤマザキ学園大学 比較腫瘍学研究室

新着情報

カテゴリー : 今月のひとこと

20.02.03 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2020年2月

『人生は生きがいを探す旅』

今月のタイトルは、精神科医である神谷美恵子氏の言葉を引用させていただいた。生まれてきたときは、誰でも心は白紙の状態である。成長する過程で、両親や家族、学校での友達や先輩後輩、社会での仕事仲間など、多くの人たちと知り合い、交流していく。学校で学んだり、本を読んだり、人と議論をしたりして、少しずつ生きるすべを身につけていく。

誰でも一度は人生について考えたことがあるだろう。どのようにして生きていくべきか、なぜ生まれてきたのか、人生の目的とは、などである。その答えが、今月のタイトルの中にあるような気がする。

人生は一度きりなので、個々人の幼年期、少年期、青年期、壮年期、中年期、高年期の経験は、その時々において初めてである。先人の知恵はあるが、個々人にとっては初めての舞台に立ったとき、その存在を意義あるものとするために、人は生きがいを求めていく。

20.01.07 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2020年1月

『ロマンとリスク』

若人よ、ロマンとパッション、アドベンチャーでいこう、とよく言われる。“ロマン”とは、憧れであったり、自身の想いであったり、自分がこれから実現させたい目標であったりする。その様な想いを抱くことにより、人生の生きがいをみつけるきっかけとなることがある。

ただし、“ロマン”には“リスク”がつきものである。自身の平穏な生活が脅かされる、貧乏生活になるかもしれない、孤立するかもしれない、などである。そうなると、アドベンチャーに出かけることを躊躇する。それができるかどうかは、パッション次第であるということになる。

“ロマン”を抱き、その実現に向かって努力することは、なにも若人の特権ではなく、年齢とは関係のない人生のひとつの生き方なのであろう。

19.12.02 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年12月

『生涯現役』

中曽根康弘氏が101歳で亡くなられた。2003年政界からは引退するも、生涯現役を貫いた。
人生100年の時代が到来し、65歳で定年を迎えても、その後の人生は長い。余生の過ごし方は人それぞれであり、隠居生活も結構、仕事を続けるのも結構、自分らしく全うしたいものである。
 “老人は去りゆくのみ”、フェードアウトするのがよしとする風潮もあるが、現役世代に迷惑をかけず、マイペースで社会にお返しする活動ができればと思う。

19.11.02 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年11月

『物事を広く捉える』

人は物の見方や考え方が大切だといわれる。抽象的でよくわからない、実感できないと思う方も多いであろう。物の見方や考え方の中には、物事を広く捉えることも含まれる。

例えば、就職活動を例に挙げよう。一つの会社を見て、気に入って入社する。何も不満がなく定年を迎える場合には何も言うことはない。入社した会社に不満が出てきて、どうしようか迷う。その時、他の会社の情報を収集できれば、今の自分の状況を客観的に観ることができる。

今の不満は一時的で、取るに足りないものなのか、今後の人生を考えると転職したほうがいいのか考える材料になるだろう。情報だけでなく、実際に体験することの方が進路を決断する際に説得力を増す。若いうちに様々な体験をすることの重要性を説く所以である。

二度とない人生において、どのような環境で仕事をするのかは人生を左右する重大事である。

19.10.07 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年10月

『気の持ちよう』

人は日常生活を過ごす中で、気持ちの浮き沈みを感じながら生きている。目の前の難題に打ちひしがれてしまったり、自身の無能さに自己嫌悪を感じたりする。

そのような時は、明日のことなど考える余裕も無く、まさに分厚い壁に突き当たったような感慨にとらわれる。しかし、これ以上前に進めないかといわれれば、そうでもない経験をされた方が多いであろう。私などは、酒をぐっと飲んで寝てしまう。そうすると、昨日までの自分とは違う翌朝の自分がいることがある。

真に眠れない深い悩みを持つこともあろう。そのような時は、自分の立場を俯瞰する、客観視することだ。別の自分が悩み多き自分を観た時、案外と大した悩みではないこと、命と引き換えにするような一大事ではないことを実感するであろう。
問題から逃避するのではないが、開き直るということになるのかもしれない。

19.09.07 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年9月

『仕事を選ぶ』

「人はパンのみにて生くるものに非ず」とイエス・キリストは言った。人は生活の糧を得るために働く。ただそれだけのために働くのであれば、人として生を全うしているとは言えない。収入が得られればどんな仕事も受け入れるのか。自分の考え方と異なる仕事を漫然と続けるのはあまりにも勿体ない。

ストレスと不満が蓄積する仕事とはおさらばしよう。そのためには自分自身がしっかりとした考えを持たなければならない。

日々人生に思いを巡らし、受け身ではなく前向きに仕事を選ぼう。これから社会に出る若者たちに贈る言葉だ。

19.08.05 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年8月

『人間は何を拠り所に生きているのか』

お金があれば大抵の不都合、生活苦によるストレス、愛情や友情を含めたギクシャクした人間関係など改善できるという考えがある。この考えは一理あるが、金儲けを人生の目的とした場合、どうであろうか。

“金儲け”の対極にあるものとして、“家族のため”というものがある。大金持ちになっても家族の愛情が無い生活は、人生の精神的支柱を喪失したような感情にとらわれるのではないだろうか。

お金は最低限あれば良く、金儲けは目的ではなく手段として考えるべきものであろう。その他の人生の目的として、“社会のため”、“自分のため”というものもあるが、家族の支えがなければそれらの志は輝きを失う。

それにしても現在の格差社会において、ある大企業の役員の破格の報酬は何を意味しているのであろうか。贅沢三昧をするために従業員から法外な搾取をしているように思われてならない。高額な報酬を得ることが人生の目的と考えるリーダーは、リーダーの資格はない。

19.07.08 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年7月

『五十にして天命を知る』

孔子の「論語」に書かれていることばの一節である。長年生きてきて、ようやく50歳になって天から与えられた自身の使命を知る、という意味である。

この50歳を現代に置き換えると、70歳位と勝手に解釈して、おのれのこれからの人生の道標としよう。

多くの定年退職者はリタイアして隠居生活をするが、70歳にして自身の役割を悟り、それを実践していくというのも現代の年寄りの生き方ではないだろうか。

19.06.05 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年6月

『仕事をする原動力』

人は学校を出て、社会人となり、何らかの仕事をして生計を立てる。そして、50年近くの長い間仕事を続けることになる。

受け身ではなく、自主的に仕事を選び、自主的に仕事の方向を定め、自主的に前進していく。そして、社会に役立っているという充実感と自己満足が得られれば最高だ。

ワクワク感がいつまでも感じられる仕事、これがいつまでも続けられる仕事ということなのかもしれない。

19.05.07 カテゴリー:今月のひとこと

今月のひとこと 2019年5月

『令和の始まりに際して想うこと』

2019年5月1日に平成から令和へ時代は移り、皇室の有り様や日本の行く末に想いを巡らす多くの報道がされている。

日本独自の改元という制度に盛り上がる日本国内の状況を見て、海外の人たちは神武天皇以来の皇室の長きにわたる継続性とその制度を受け入れ敬う国民性に不思議さや神秘的なものを感じているのかもしれない。

西暦のように数字が1年毎に加えられるものと異なり、改元は時代の区切りを強く意識させるものとなっている。その区切りは社会だけでなく、個人、すなわち一人一人の人生の区切りとなり、これからの生き方を考える良い機会となっているように思う。

今回の改元を経験して、そのような印象を自身の今後の限りある人生に重ねあわせて想った。