丸尾幸嗣・森 崇・川部美史 監修のCAP連載『犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護』の第18回 がん緩和のための各種テクニック ② 栄養チューブ(吉田恭子、齋藤めぐみ 執筆、2019年8月号)が発刊された(緑書房)。
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Archive 8, 2019
19.08.05 カテゴリー:ニュース
丸尾幸嗣・森 崇・川部美史 監修のCAP連載『犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護』の第18回 がん緩和のための各種テクニック ② 栄養チューブ(吉田恭子、齋藤めぐみ 執筆、2019年8月号)が発刊された(緑書房)。
19.08.05 カテゴリー:ピックアップフォト
ピックアップフォト 2019年8月
久しぶりの八ヶ岳農業大学校でのディル
19.08.05 カテゴリー:今月のひとこと
今月のひとこと 2019年8月
『人間は何を拠り所に生きているのか』
お金があれば大抵の不都合、生活苦によるストレス、愛情や友情を含めたギクシャクした人間関係など改善できるという考えがある。この考えは一理あるが、金儲けを人生の目的とした場合、どうであろうか。
“金儲け”の対極にあるものとして、“家族のため”というものがある。大金持ちになっても家族の愛情が無い生活は、人生の精神的支柱を喪失したような感情にとらわれるのではないだろうか。
お金は最低限あれば良く、金儲けは目的ではなく手段として考えるべきものであろう。その他の人生の目的として、“社会のため”、“自分のため”というものもあるが、家族の支えがなければそれらの志は輝きを失う。
それにしても現在の格差社会において、ある大企業の役員の破格の報酬は何を意味しているのであろうか。贅沢三昧をするために従業員から法外な搾取をしているように思われてならない。高額な報酬を得ることが人生の目的と考えるリーダーは、リーダーの資格はない。
19.08.05 カテゴリー:動物医療現場のよもやま話
動物医療現場のよもやま話 2019年8月
「動物の生活の質(QOL)を主眼とした獣医学論文批評」
今年度の卒論研究テーマの一つとして、動物がん看護の実践と方向性を探るため、獣医学関連雑誌からがんの症例報告をピックアップし、卒論生と精読している。動物がん看護の目的は、がん自体による身体への悪影響や、がん治療による有害事象に対して、どのようにがんの動物の生活の質を落とさない対処ができるかが主題となっている。
かなりの症例報告を読み進めるうちに気がついたことは、各症例のQOLについての記述が甚だ貧弱であるということである。
論文の著者は獣医師であることから、その注目点は実行した治療法がどれだけ効果を示したかに力点が置かれている。もちろん有効性のみならず、有害事象にも関心は向けられているが、QOLの記述は明らかに欠落しているものが多い。その理由として、獣医師は治療効果に最大関心事があることは既に述べたが、それ以外の要因として認識しなければならない点として、QOLを判断するノウハウが圧倒的に少ないことではないだろうか。
QOLの判定基準の確立が待たれるところであるが、そのためには動物行動学の臨床応用に期待をしたい。
また、この不十分な点を補うことこそ、実はメディカルケアにおける動物看護師の主たる職務なのである。