丸尾幸嗣・森 崇・川部美史 監修のCAP連載『犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護』の第11回 腫瘍随伴異常症状に対する対応 ③ 腫瘍溶解症候群(岩﨑遼太、齋藤めぐみ 執筆、2019年1月号)が発刊された(緑書房)。
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Archive 1, 2019
19.01.15 カテゴリー:ニュース
丸尾幸嗣・森 崇・川部美史 監修のCAP連載『犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護』の第11回 腫瘍随伴異常症状に対する対応 ③ 腫瘍溶解症候群(岩﨑遼太、齋藤めぐみ 執筆、2019年1月号)が発刊された(緑書房)。
19.01.15 カテゴリー:ピックアップフォト
ピックアップフォト 2019年1月
バーニーズジャンボリー2018にて
19.01.15 カテゴリー:今月のひとこと
今月のひとこと 2019年1月
『ワーク・ライフ・バランスと職業に貴賤はなし』
医師、特に大学病院の勤務医の超過勤務は膨大な時間となっており、ワーク・ライフ・バランスの観点から超過勤務の削減が求められている。医師は人の命を預かる特別な職業、何時いかなる時も緊急事態に対応しなければならないという義務がある。
昨今、女性および複数年の浪人生は入学試験において差別されていることが問題視されているが、基本的に医師になるためには学力が優秀でなければ大学医学部には入学できない。高校の進学相談では、学力がトップクラスの高校生はまず医学部進学を勧められると言っても過言ではないであろう。
学力優秀で人の命を預かる、そのために大学では6年間勉強し、一人前になるために生涯研鑽を重ねるという医師は、社会的に様々な点で優遇されている。一方、日々の肉体的および精神的負担は大きい。特に一人一人の医師のがんばりに依存する診療体制下では、超過勤務は常識を超えるものになっている。そのような状況の中で、家族への思いやりや心の穏やかさは生まれるであろうか。
ここまで医師を例に挙げて述べてきたが、どのような職業においてもワーク・ライフ・バランスは人生を生きる上で不可欠であり、常に自問自答すべき大切な事柄であることには間違いない。それから、「職業に貴賤はない」ということ、例えば医師を特別視することの間違い、1世代前の賢者は“医者は一度に一つの命しか殺せない(救えない)が、電車の踏み切り番は一度に多くの命を殺せる”、だとさ。
19.01.15 カテゴリー:動物医療現場のよもやま話
動物医療現場のよもやま話 2019年1月
「動物看護大学の果たすべきヘルスケアとは」
メディカルケア、ヘルスケア、ソーシャルケアは動物看護の3つの柱である。
その中でヘルスケアは、動物看護が主体となってリーダーシップを発揮できる分野である。ヘルスケアは動物の健康維持・健康増進、さらには病気の予防を網羅する広くて重要な分野である。そのような分野に貢献することが動物看護の役割の一つであり、実践的かつ具体的なノウハウを提供できることが求められている。言い換えれば、科学的根拠に基づいた実践的かつ具体的なノウハウを蓄積していくのが動物看護学と言っても良いであろう。
ヘルスケアは動物自体が対象となるけれども、伴侶動物においてはその仲介者(保護者)である飼主を含めて初めて成立する。動物看護学の高等教育機関として、動物看護大学はどのようにして科学的根拠に基づいた実践的かつ具体的なノウハウを蓄積していくべきであろうか。
医学および獣医学系大学には、実践的かつ具体的なノウハウの蓄積の場として附属病院の設置が義務付けられている。動物看護大学においても、そろそろ社会に開かれた実践の場としての施設が設置されても良い時期になってきていると感じる。それを具体化するために議論される経験は、きっと発展途上にある動物看護学の体系化につながるであろう。